まず…
黒薔薇を…
助けなきゃ…

『優雅さん…来たっすよ!』

『優雅くん、お久しぶり』

『ゆーうーがっ、やほ』

『優雅…早く倒すぞ』

『優雅くん…こいつら殺す☆』

「みんな…ありがとな…!
うぉらっ!」

結局…警察が来て
その女と男達は逮捕された。

黒薔薇…救急車…
無事…着いたかな…

病院に着いてからも
手術中のライトが切れるまで
冷や汗しか出なかった。

『カチッ』

あっ…黒薔薇…

「先生…!黒薔薇…じゃなくて
美佑さんは……?」

「少し…記憶障害と…
人間不信…になっていると…」

「記憶…無いんですか…?」

「はい…そして…
男性恐怖症にもなっています。」

男性恐怖症…

男性恐怖症ってあれだよな…?
男を…怖がるって…いう…

「治らない…でしょうか…?」

「今後の…経過次第でしょう…」

「俺…今すぐ会ってきます…!」

「今行くとっ………」

何か言っているのが聞こえたが
俺は無視して
無我夢中で走った。