美佑side

朝から優奈といれるなんて
嬉しすぎる!

優奈は
行きたいところがあるみたい!
優奈とならどこへ行っても楽しそうだなぁー…

「着いたよ、美佑。」

「こ、ここ? こんな…
倉庫みたいなところ…?」

「うん、そうだよ?
ちょっと待っててね。」

「う、うん…?」

『姉ちゃん…いい身体してんなぁ…』

え…?
男の人の…声…?
なんで…?

今…喧嘩なんか勝てないよ…

「美佑〜…残念だったねぇ?
…お前ぇが悪ぃんだよ…!」

は…?
どういうこと…?

「アンタなんかぁ…消えていいの。
わかる? 存在価値なぁーしっ。」

「ゆっ、優奈…?
変なキノコでも食べちゃったの?
大丈夫…?」

「お前のそういうヘラヘラした態度が
腹立つんだよ。 やれ。」

『姉ちゃん…なにされても…叫ぶなよ?
俺さぁ、捕まりたくないんだよねぇ?
わかるぅー?』

「…んなの、わかるわけねーだろ!
お前ら…今からどんなことしようとし てるか知らねえが…私は…
手加減なんかしない!」

『俺も手加減はしねぇよ…?
姉ちゃん…♪』

もう
逃げることはできなかった。

ただ、
ただただ
反抗するしかなかった。