そう言うと、抱きついていた あたしと距離を置き、 真っ黒は少し照れたように ぽりぽりと頭をかいた。 「ってかさ、文句多すぎ! 第一、猫の世界の王子だなんて 知らなかったし! 次の日からあんな汚い体が 綺麗なってるのも 可笑しいと思ったし… それに……、それに……////」 真っ黒がニヤッと憎たらしく笑った。 「あの時のキス、 ファーストキスだったのに…。 だろ?」