今日から高校1年生。
新しい気持ちで頑張るぞ!
「行ってきまーす!」
「行ってらっしゃい。後から行くからね ー。」
私はお母さんに見送られて家を出た。
だって今日は入学式。
でもちょっと不安.....
なんでかって?
そりゃーさ、高校生になるわけだし?
新しい友達とかできるかなぁーとかいろいろあるわけ。
あぁ...ほんとどうなるんだろう。

ドンッ。

そんなことを考えていたら人とぶつかってしまった。
「ごめんなさい。大丈夫ですか?」
そう言って私は頭を深々と下げた。
「フッ」
ん?
なんか笑われた??
こっちは謝ってるのに。
そう思って顔を上げるとそこにいたのは
「一瀬くん!」
「よぉ。おはよう」
あ、なんだ。一瀬くんだったんだ。
「榎代さ、俺相手に深々と謝ってて笑え た」
「なっ///笑わないでよ....」
「はははっ」
そんなこと言いながら2人で歩き出した。

彼は私の幼なじみの時野一瀬。
頭が良く、スポーツ万能。
黒髪で179cmのスラッとした体型。
おまけに顔パーツも整ってて...これぞ完璧な王子って感じ。
.....そして私の好きな人でもある/////
「おっはよー!!榎代!!」
「おはよ!怜ちゃん」
彼女は怜ちゃんこと藍咲怜南。
怜ちゃんは美人でよくモテている。
性格はバッサリしているけど、彼女もまた私の大事な幼なじみ。
「怜南いつもよりテンション高いな」 「だって私は一瀬みたいにいつもすまし てないも〜ん」
「は?俺別にすましてねーよ」
「すましてるじゃん」
「これが俺のスタイルなんだよ」
「はいはい」
2人とも...何言いい合ってんの?
まぁ、これは日常茶飯事だけど。
平和ってことだからいいけどね。
「おい、置いてくぞ」
「榎代!はやくー!!」
「まってー!」
2人に声をかけられ私は走りだした。