「・・・・おい」
アキがあの女、白石愛に声をかけた
おいお~い、他に何か気の聞いた言葉はねぇのかよ~
「だれ?」
そう言って振り向いた白石愛の目には光は一切無く、闇しか写してなかった
しかも、いつもは笑っているその顔は無表情で所々殴った奴の血がかかっていた
「お前、ケンカできんのか?」
「「そこっ!?」」
まぁ、アキだからな、双子のツッコミ早くなったな~
「お前さ、寂しいのか?独りなのか?」
「うるさいっ、お前に関係ない!」
「関係ないかは、俺達が決める」
「入るなっ!入ってくんなよっ」
白石愛の様子がおかしい、アキと話しているはずなのに、アキじゃない『誰か』と話してるみたいだ
俺の周りには、ワケありの奴らが多いな。
あらためて、俺は今日そう思った



