【わりぃ。行ってくるわ!!先生には適当に行っといてくれ!!】


【急いでいけよ!!】


背中で篤紫の言葉を聞きながら、おれは教室を飛び出した。


自転車をぶっとばす。今の時間は9時。空港まで急いでも45分。30分前に飛行機に乗り込むとして、話せる時間はほんのちょっと。それでもいい。いかなくちゃ。