卒業式の朝。来てほしくなくてもやってきてしまう。
教室の中はいつもより騒がしい。みんな写真をとったり、アルバムのサインページに書き込みをしたり、忙しいみたいだ。
おれの机のまわりには、いつもと一緒。篤紫と圭一がいる。
【卒業式来ちゃったね。それにしてもボクも篤紫も春仁もプロになれてよかったね!!】
【なっ?プロになれたろ?よかったなぁ~、圭一。あのとき諦めてなくって】
【ほんとだよ。でも次はみんなライバルだね!!まぁ…ボクのチームが優勝するけど♪】
【絶対させねぇから。次は日本代表だ。そこでまたおなじユニホームを着よう】

