「じゃあ聡くんね」
「はぁ…」
「青山、安心しろ。関口さん手は出したりしないから」
神田さんの方を見るとニヤニヤ笑っている。
逆に不安になるよ…
「手は出さないって何よ~、失礼ねっ」
「ただ酔うとタチが悪いけどなー」
「あーら、徹平ちゃん。そんなこと言っていいの?
あのこと、彼女にバラすわよ」
「あーごめんごめん。今度飯奢ります」
「うふふっ」
楽しそうに笑う関口さんに小さくため息を吐く神田さん。
神田さん、弱みを握られてるんだな。
こんな風に主導権を握られているような神田さんは初めて見た。
関口さんは、ただの…その、あっち系の人ではないみたいだ。


