あたたかい場所


「あらぁ~、徹平ちゃんじゃないのぉ~」



角の部屋のドアを開けて神田さんに抱き着いたのは…男性、のはず。

「おぉ、久しぶり。関口さん」

「お久しぶり~!元気だったの~?」

「元気元気。はい、離れて。こいつびっくりしてるから」
神田さんは男性?の肩を持って離れて、僕を指をさす。



僕は開いた口が塞がらなかった。

「あら?可愛い子ねぇ」
そう言われて体を触られる。



神田さんに目で助けを求めるが鼻歌を歌いながら逸らされた。

「徹平ちゃんの後輩?」

「そう。可愛いやつだろ。新入社員」


「じゃあ若くてぴっちぴちじゃないの~」



顔まで触られる。やめてくれ…