「うおっ!」 「す、すいません!」 神田さんの質問の答えをずっと考えていたから、左折がとても荒くなってしまった。 「おまえなぁ…、気をつけろよ?」 「はい…すいません」 「いいけどさ。女乗せてたら危なすぎるだろ。かっこわりぃぞ」 「はい…」 「そんな落ち込まなくていいから」 そう言って神田さんは笑った。 さっきのかなり荒かったと思うんだけど、優しいなと思った。 「それで?どこなの?」 まだくるか… えっと、えっと…