あたたかい場所


「じゃあええやん?やましいこともないんやし」


「んー、でも布団ないよ」

「じゃあ聡のベッド借りたろー」
美紗はビール缶を次々に空けていく。


ひとりでニコニコ笑ってる美紗に何も言えなかった。



ベッド…貸さないとうるさいだろうな…


僕は美紗を帰らせることを諦めて、冬用に持ってきた薄いブランケットを取りに行った。




今夜の寝床は、リビングにあるソファーになりそうだ。