「あ、作ってくれた?」 「うん。懐かしいの見てるじゃん」 「見つけたから。聡可愛いな」 「そう?熱いうちに食べて」 洋室の中の小さな棚から出してきたであろうアルバムの前にどんぶりと箸を置くと、 美紗はなぜか不満そうに口を尖らせた。 「うちが可愛い言うても照れへんねんな」 「…」 「ユリアさんは雲の上の存在やで?わかっとんの?」 またあのことについて説教だ。 “はいはい”と適当に流して美紗からアルバムを奪う。 案の定美紗は僕が作った丼ものに手を付けた。