「ほんまに鼻の下伸びとったで」
「伸びてない。そりゃあ可愛いって言われたら照れるだろ」
「やっぱり照れとったんや」
「…」
「男は単純やなほんまに」
はぁ、とわざとらしくため息をついて美紗はビールを飲み干した。
美紗はさっきからユリアさんの話ばかりしてくる。
別にいいんだけど、今日の僕の反応を突いてくる所が悔しい。
「お腹すいたわ。聡なんか作ってや」
僕は事務所で軽く食べたから、そんなに空いてないけど、
材料が残っていたから美紗に何か作ってやることにした。
たまに作る軽い丼ものを作ってリビングに戻ると、
美紗はテーブルで高校の卒業アルバムを見ていた。


