あたたかい場所


「そうでもないで?2LDKやもん」
「意外…もっと広いかと思った」

美紗は多分、かなり稼いでいると思う。
僕の月給とは比べ物にならないんだろうな…
なのに2LDKなのには驚きだ。


「家に金かけたないもん。服もそんな多ないし、かけるなら楽器やな」

「なるほどなー、どうぞ」

美紗と話しながら歩き、玄関のドアを開ける。

遠慮なくずかずかと入っていく所が美紗らしい。



脱いだ靴を揃えるようになったのは進歩かな。


「ビール入れとくで」

真っ先に廊下にあるキッチンの冷蔵庫に向かった美紗。
カバンを置く前にビールを冷蔵庫に入れている。


あのビールが好きなのか…覚えておこう。


美紗は某有名会社のビール、一種類のみを買ってきている。



頭に記憶しておく僕は、幼馴染み想いなんだと思う。