「いえ、僕は」 「青山くんはいらん。調子乗りには聞かせませーん」 僕の言葉に食い気味に言ってきた。 …いつものことだから、いいけど。 「ちょっと美紗」 「僕は書類作りがあるので、大丈夫です」 「分かった。じゃあ進めといて」 「はい」 「じゃあユリア、美紗、上行こ」 有村さんとユリアさんの後ろに美紗がついて歩いて行く。 美紗が階段を上っていくとき、一度振り返って僕にあっかんべーをした。 …あいつ。