あたたかい場所


「ユリアさん、あんまり言うたら調子のるで」


ユリアさんの肩にポンッと手を置いたのは…



美紗だ。


「美紗じゃない。居たの?」

「ラジオ終わったから練習に来てん。

なぁ、あんまり言わんとき。
今時の若いやつはすぐ調子に乗るで」


美紗は僕をじろっと見ながら言う。

「美紗と同い年じゃない。仲良くしなさいよ」


「うちはこんな調子乗りと一緒ちゃうもん」


「やめなさい。ごめんねー、青山くん」

美紗とユリアさんはまるで姉妹みたいだ。



自由奔放な妹と、しっかりしてて優しい姉っていう感じ。