「あ!麦茶の!」 ユリアさんは僕の方に近づいてきた。 麦茶の、というワードで気づいた。 コンビニで会ったあの女性は、ユリアさんだったんだ… 「ここの社員だったんですね」 「はい。先ほどは挨拶せずにすみませんでした」 「いいんですよ!私サングラスかけてたし」 「申し遅れました、青山聡です」 「ユリアです。よろしくお願いします」 ユリアさんは僕より三つも年上なのに、ずっと敬語を使ってくれている。 礼儀がちゃんとしている人なんだな。