この人は、僕の気持ちをきっと分かってる。 言葉には出さないけれど大事な、大事な幼馴染みに関わる事。 それをどう受け止めるか、どう感じるか、僕が迷っていることを。 「もう隠す必要なんてないと思ってる。 青山くんは美紗の幼馴染みっていうこともあるし、辛いかもしれない。 でも、全部、知ってて欲しい」 「俺も…」 助手席に座った晴輝さんが力なく声を出した。