「今回の記事はKAKERUさんがインタビューを受けたということでよろしいんですね!?」
「…はい」
「つまり、全て真実ということでよろしいですね!?」
「はい」
マスコミはそのあとも、興奮気味に質問を繰り返した。
「初代男性ボーカルの方は今はどちらにいらっしゃるんですか!?」
「…もう連絡も取っていませんし、今どんな仕事をしているのかも、どこに住んでいるのかもわかりません」
「MISAさんは今回の記事についてどうお考えになってるんですか!」
「…」
「答えられないんですか!」
美紗についての質問は、三人とも口をしっかりとつぐんでいた。


