「次は関係者に謝罪のメッセージ入れてもらっていい? ここのリスト、片っ端からお願い」 千晴さんに渡された何枚もの紙に並んだ会社名と電話番号。 僕はすぐにデスクに座って、電話を掛け続けた。 中には冷たい言葉を浴びせてくる相手もいた。 仕方ない、それくらいのことが判明したんだから… 「もしもし、ミラクル芸能事務所です」 「あら、その声は聡くんかしら?」 男声に女口調、掛けた会社に目を通すと、すぐに一人の人物が思い浮かんだ。