「なんか飲んでいったら?」
頭が痛いのか片手で押さえながら車を降りる美紗。
「いいよ。もう夜遅いし」
「じゃあタクシー呼んだる。ここから歩いて帰るわけにはいかんのちゃう?」
「…そうだな」
「大丈夫。タクシー代は出したるやん」
背中をバンッと叩かれた。そこを心配しているわけじゃないんだけど。
時計をみると11時を過ぎていた。
今から帰って風呂に入ってゆっくりしたら…何時ぐらいに寝れるんだろう。
僕は結構睡眠を大事にするタイプなんだけどな…
美紗を送って来たことでまた疲れが増したような気がしたけど、
これもマネージャーの仕事なんだって、そう言い聞かせた。


