「お兄ちゃん、その持ち方はないよ」 可笑しそうに笑う由香だけど、お姫様抱っこなんて柄じゃないからな。 美紗はスカートじゃなかったし、別にいいかなと思って美紗を肩に担いで部屋を出た。 担いだまま外に出たけどあんまり重みを感じない。 美紗、ちゃんと食べてるのか? 忙し過ぎて十分な食事も摂れてないのかも。 昔から痩せてる方だったとはいえ、少し軽すぎるような気もして心配になった。 料理もできないし…今度何か、作りに行ってやるか。