「夏休み中って言っても、お前受験生じゃん。 母さん達は許してくれてるの?」 「お母さん達は大賛成してくれてるよ。 それに、勉強は心配いらない。 今学年で10番目だし。私、お兄ちゃんと違って頭良いから」 きっと由香は今ドヤ顔をしてる。 確かに、誰に似たのか分からないけど由香は頭が良い。 こっちに来ることはもう決定事項なんだな… 「うん、大したことはできないけど」 「いい?やった!ありがとう!」 その由香の喜ぶ声に、なんとか僕もフェスに同行できないかと考えた。