そう聞くと、キョトンとしていた。




「実里は実里でしょ?嫌う理由なんかある?」



「ありがとう……」



「お礼されるようなことした⁉︎」



「うん……、こうやって話してくれることがすごく嬉しい……」



「実里、お待たせ。」




教室から咲歩が出てきた。




「私これから部活だから。じゃあね、実里、咲歩‼︎」




時計見て手を振りながら、廊下を走って行った。




「何話していたの?」



「ちょっとね?さっ、あたしたちも行こう‼︎」




咲歩の手を掴んで、歩き出した。