あの女が出て行った後も、ずっとその場に立っていた。
“実里のクラス、バーベキューの片付けを実里に押し付けて帰って行ったんだよ……?”
“そうしている間も実里はずっと苦しんでいるんだよ⁉︎”
あの女が言った言葉が頭の中でぐるぐる回る。
“中途半端に接するなら、今後一切実里に関わらないで……‼︎”
俺のせいか……
フッと自分に嘲笑った。
あいつはいつもムカつく。
俺に偉そうに言ったりして。
でも、すげー楽しかった。
たまにあいつの表情にドキドキしたり傷ついたり……
そうか……、そういうことか……
「中途半端じゃなかったらいいんだよな……?」


