「いってきますっ‼︎」
玄関のドアを開けて、ガレージに置いてある自転車に乗って全力で漕いだ。
学校に着く頃には、予鈴が聞こえてきた。
ヤバいっ‼︎
駐輪場に自転車を止めて、校舎まで走った。
靴を履き替えて、またまたダッシュをしていたら先生の怒る声が聞こえてきたけど無視してとにかく走った。
教室のドアを勢いよく開けた。
音にビックリして、みんな一斉にあたしを見た。
「つ、疲れた……」
教室に入った瞬間、チャイムが鳴った。
ま、間に合った……
「ブス丸出しだな。」
頬杖ついてあたしを見ていた日向。
「どうせあたしはブスですよー。」
髪を手ぐしでといきながら、自分の席のイスに座った。


