「それは先輩が悪いっすよ〜」
放課後、南といつものように誰もいない教室で話していた。
昼休みのことを話したら、呆れながら言われた。
「自分は彼女さん無視で後輩と遊びまくっているのに、彼女さんのバイトは反対ってとんだけ自分中心なんですか」
「うっ……」
「それに俺言いましたよね?彼女さんと会わなくていいんですか?って。それを無視した先輩が悪いんだから自業自得ですよ」
南の言うことが、心にグサグサ刺さっている。
しかも、言ってることが正しいから余計深く刺さる。
「今まで他の男に告られたことなかったから、つい……」
「彼女さんバイト先でかなり人気みたいですよ」
「は?」
「噂とかで聞くんですけど、男は松木って人、女は彼女さんがかなり人気で毎日のように満席みたいですよ」


