次の日、いつものようにバイトして、あたしの勤務時間が終わり、着替えて事務所のイスに座っていた。
「はぁ〜、疲れた……」
今日はお客さんがいっぱい来て、死に物狂いで働いた。
こんなハードな日バイトしてから始めてだな……
「あれ?吉村さん?」
「あ、松木さん」
「珍しいね。いつもはもう帰っているのに」
「ちょっとボーッとしてました」
松木さんいるし、そろそろ帰ろう。
そう思い、イスから立ち上がると、
ーーパシッ
「松木さん……?」
急に腕を掴まれて、松木さんを見るといつもと雰囲気が違った。
「あの……、どうかしま……」
どうかしました?と聞こうとしたら、体が動いて甘い香りがほのかにした。


