「お、お邪魔しまーす……」
「風呂沸かしてくるから、先に部屋に行っててくれ」
「分かった……」
実里が階段を上がったのを、見届けてから風呂を沸かしに行った。
キッチンに行き、コップにほうじ茶を入れて、それを持って自分の部屋に行った。
「はい、ほうじ茶だけどいい?」
「うん、ありがとう。」
実里にコップを渡して、自分のコップを持ってベッドに座った。
いつもは実里が話しかけるのに、今日は沈黙が続く。
「そ、そういえば、ご両親はどうしていないの?」
「旅館の予約が取れたから、旅行に行った。」
「そ、そっかぁ〜…」
また沈黙が続いた……


