「凶引いたの?」
「………大凶だよ」
かける言葉もなく無言になるあたし。
この空気を変えようと必死に言葉を選び、
「ま、まぁ、大凶引いてもこれから運気が上がるって言うから気にしない方がいいよ〜…」
「そ、そうだよな〜…」
すると、この空気を知らない美羽さんがルンルンしながらあたしたちのところに来た。
「伊吹、どうだった?」
「大凶だよ……」
「あはははっ‼︎あんたどんだけ運ついてないのよ‼︎」
美羽さーーーーーーーーん‼︎
この空気で笑わないでください……‼︎
日向、ますます落ち込んでいますから……


