顔を引きつらせながら、美羽さんの後ろをついて行ったあたしたち。
あたしはまだしも、弟の日向まで顔を引きつらせているなんて……
しかも、あたしたちが通ろうとするとあたしたちのことを見ていた野次馬たちが次々と道を開けた。
「あたしたち有名人だね‼︎」
「そ、そうですね〜」
美羽さんは違う意味で有名人だと思います……
おみくじのところに着き、100円を入れてくじを引いた。
「実里ちゃん、何だった?」
「中吉です‼︎美羽さんは?」
「あたしは大吉‼︎」
美羽さんとキャッキャッ盛り上がって、日向のところに行った。
「日向どうだった?」
「べ、別に……」
少し様子がおかしかった日向。
もしかして……


