「開けていいか?」



「いいよ」



紙袋から取り出し、ラッピングを破れないようにそっと開けると




「手袋……?」



「うん、日向にすごく似合いそうだったから。」



「すげえ嬉しい……」



「本当⁉︎よかったぁ〜」




安堵の表情を浮かべる実里。




そんな実里を今までに感じたことのないくらい愛おしく思った。




「ねぇ、よかったら着け……」




何か言おうとしていたみたいだけど、聞き取れなかった。




俺が実里にキスをしたからーー。









「ふ、不意打ちは反則っ‼︎」




顔を真っ赤にさせて口をパクパクさせて言っている実里。