≪勘違いの結末≫




次の週末。


買ったばかりの新しい水着を身に着けて、瞳となつめと見せ合いっこする。


「美緒ちゃん、可愛い!!」

「可愛い」


え。


ふわふわお菓子女子の瞳。
クールビューティーのなつめ。

二人は可愛い。
確かに可愛い。



「ああー、もっとダイエットしとくんだった…」




それに比べて…

ストンとしたシンプルな体。
それを誤魔化すためのフリフリの水着がアンマッチ。



「だめだ…これじゃだめだ…」


私は即座にパーカーを羽織った。


そして、私は大和と翼の待つロビーにずるずると引きずっていかれた。







「お!おーい、ここだよー」


遠くのベンチでは、2人がすでに待っていた。

2人の元へ駆け寄ると、大和がニヤリと私を見た。



「なによ?」

「いや?水着どんなやつ?」


そういってパーカーの胸元から中を覗こうとする。




「変態!」