「ちょっと良い?」
レイナは私に言う。
「良いけど。」
「すごい人気あるね。」
「そんなことないよ;)」
「ウチ、未来のことうらやましかった。なんか可愛いし夕也とも仲良いし。」
「は?私はレイナがうらやましかったよ。」
「そっか。あの・・・前みたいにWデートとか2人で仲良く遊んだりしてくれない?」
「うん。良いけど。」
「ありがとお。ウチもモデルしたかったわ。」
「そっか。あ、電車の時間あるから私帰るね。ばいばい」
「ばいばい」
そう言ってレイナと別れた。
駅のホームで電車を待ってるとあと30分もあるし。
すると私と同じ年くらいの男子5~6人が私の顔をのぞきこみにくる。
「あの、宮橋未来じゃねっすか?」
その中の1人が私に言う。
「そうですけど。」
それが大地との出会いだった。
「俺、矢部大地。イチゴ芸能事務所でメンズモデルやってるんすよー。よろしく」
格好良い。
「あ。よ、よ、よろしくです。。」


