夕也のことを考えるのはやめよう。



  本人と逢えるまで、私は誰と恋愛なんてしない。


  
  だから今は、今だけは忘れていても良いよね。



  そう心をきめてイチゴ芸能事務所に入って行った。


  
  真理恵と康と一緒に。




  ワッ!



  まぶしい。



  「こんにちはー^皿^」


  真理恵がスタッフサンたちに挨拶をしている。



  「おっす。今日もよろしくお願いしますっ!」



  真理恵に続けて挨拶する康。




  私も何か挨拶しなきゃっ。




   「こ、こ、こ、こんにちはっ!未来ですっ。こないだスカウトされたのできてみましたっ。よろしくお願いし、します!」



   私がこう挨拶するおスタッフサン達がこっちをギロリと。・・・じゃなかった。



   こっちをむいて笑っていた。



  「君、未来っていうの?スタイル良いし顔は可愛いし。モデルも歌手もできるねっ。」




   「ぇえ?私がか、か、か、歌手うぅぅうううぅぅ???」




   また、私の話し方でスタッフサンが笑う。楽しそうかも。