「君可愛いねー!高校生?」


   知らない20歳前後くらいの男の人3人にからまれる。


   「違います。」

  私はそういって帰ろうと思った。・・・けどそうはあまくなかった。


   「いいやん!」


   やだっ。
  腕つかまれた・・・。


   誰かーー!
 心の中で叫ぶ。


  そのとき。


  「そんなに無理矢理腕ひっぱったらつれるもんもつえへんわ!」

  この関西弁の声は・・・庚だ!

  「ちっ!」


  そうしたうちをして男達はコンビニから立ち去った。


   庚・・・。

  「けがないか?もうあかんやろ?こんな時間に1人で出歩いたら!」


   庚、あなたは優しかったね。

  お兄ちゃんみたいな存在だったよ。



   「こ・・・・庚っ!怖かった。助けてくれてありがとう。」



   私は泣いた。

  「それよりもなにしにコンビニきたん?」

  すると、

  「ごめんごめん俺未来むかえにいこうと思って。おどかそうとしたんやけど入れ違いだったみたいだな。わりい!」


   夕也。


  「わりいじゃないやろ?こいつ男にからまれてたんやぞ!」


  「そうなのか・・・。今日のところは未来!帰れ。」

  夕也。  


  泣いている私を見てにらんだ。

  「ごめんね。私夕也と逢えるって聞いて嬉しかったから。」


  「お前は芸能界のことだけ考えてろ。怒ってごめんね?」

  夕也。
  いつものやさしいゆうやだ。



  でも芸能界・・・。


  どうしたらいいのかな?


  「・・・ゆ・・・やッ!わたし---!」