私はさっさと本を片付け図書室を後にした。
次の日。
「私サボろーかなぁ」
「サボっちゃえ!あたしはさぼんないけどねぇ」
双葉はケラケラと笑いながら言った。
「ま、次自習だからいっか」
階段を駆け上がり、屋上へむかう。
すると、屋上に人影がみえた。
耳をすませてみると、会話が途切れ途切れ聞こえる。
「ずっと前…きでした…も…よければ付き合っ…ください」
「ごめん無理」
「そっか…しょうが…いよね…ごめんね!いきなりで」
はっとした時には遅かった。男に告白したらしき女子生徒は私をちらっと見て走っていった。
泣いていた気がする。
男が誰か、確認しに行くと
朝比奈だった。
