三日月が苦々しく呟く。
『そうね。でもあなたが必要なのではないわ。“願いを叶える者”が必要なのよ』
「なら、君が願いを叶えるかい?」
『それは…っ!』
三日月は黙った。辺りは元の静けさを取り戻す。
『これ』が毎日話しかけてくるから、僕の大切な時間が台無しだよ。
「じゃ僕はもう行くね。」
“力”を使って真っ黒な扉を出した。
『その魔法で、何処かへ行っても私はいつでもあなたを監視しているから』
…煩い。月はただ“見ているだけ”だ。
「ご勝手にどうぞ。」
そう言い、僕はドアノブを回した。
☆★
『そうね。でもあなたが必要なのではないわ。“願いを叶える者”が必要なのよ』
「なら、君が願いを叶えるかい?」
『それは…っ!』
三日月は黙った。辺りは元の静けさを取り戻す。
『これ』が毎日話しかけてくるから、僕の大切な時間が台無しだよ。
「じゃ僕はもう行くね。」
“力”を使って真っ黒な扉を出した。
『その魔法で、何処かへ行っても私はいつでもあなたを監視しているから』
…煩い。月はただ“見ているだけ”だ。
「ご勝手にどうぞ。」
そう言い、僕はドアノブを回した。
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