おいおい何する気だよと 振り返ったら 同い年ぐらいの男の子が 痴漢男の手を止めていた 「何しているんですか?」 男の子が睨みつけながら痴漢男に 質問をする 「あっ…いや、俺はその…」 「その子の体、触っていましたよね」 「ちがうっ!触ってなんかいなっ!」 「痴漢ですよね?」 男の子が痴漢を強調して言う 汗だくになった男は2本も早い駅に スタコラと降りていってしまった 私はしばらくの間今起きたことが 理解しきれなく呆然と立ち尽くした