恍惚の表情で、彼は語った。 事件の全てを。 鳴り止まない無言電話の嵐。 血染めの脅迫状。 ノイローゼ状態のお姉さんを見ていられなくて、殺害したということ。 ――ストーカーに殺されるくらいなら、この手で。 もし。 もしも、涼子さんがストーカー被害に遭わなければ、今回の事件は起こらなかったのだろうか。