遺体の第一発見者であり、被害者の妹。 一課の資料から、あらかた情報は頭に入れている。 (……だけど、) 実際に遺族を目の前に、しかも話を訊かなければならない。彼女の境遇を考えると、正直つらい。 「初めましてぇ。ワタシ、警視庁の鹿羽夜魅です。こっちのはワタシの部下。よろしくね」 にっこりと、彼女は笑んだ。 それは作り笑いではなく、心からの笑みに思えた。 「……野間、静です……」 少しハスキーな声。 肩に届く黒髪に、華奢な身体。清純そうな女性だという印象を受ける。