まず、受話器を手にとって、 「この時、受話器を持つのは、どっちの手?」 「そりゃ、左手ですけど」 「だよね。利き手で受話器を持っちゃうとキーを押しにくいし、もしメモを録らなきゃならなくなったとき、持ち変えなくちゃいけないから」 なるほど。 彼女の言葉に納得していると、即座に次の言葉が降ってくる。 「電話を掛ける場合、相手の電話番号を押す。この動作は、勿論右手で、だよね。番号を押したら、受話器を耳に当てる」