『大地です。志織ちゃんと同級生なのよ』 ……つ、連れ子? どういう事よ。と横に立つお父さんを睨む。 気まずそうに顔をそらしたお父さん。 わざと黙ってたな、このくそじい。 スッ、と玄関に入ってきた男の子には見覚えがあった。 『え…佐伯くん?』 『矢沢…?』 クラスメイトの佐伯大地くんは、 一言で言えば人気者。 いつも輪の中心にいるような人。