お兄ちゃんができました。




「……り、おり……志織ってば!」


「はいっ!」


「大丈夫?具合悪いんじゃない?」


顔色も悪いよ?とあたしの顔をのぞき込む由実。


「あ…ううん。大丈夫」


手の甲をほっぺたに当てて答える。

また、ボーッとしちゃってた…。



「ごめん。なんの話だっけ?」


「志織ぃー、聞いてなかったの?」


頬を膨らませて少し怒ったような表情をみせる由実。


……やっぱり可愛いよな、由実って。