お兄ちゃんができました。



この間、太ったから、軽いはずはないんだけど……



「…ありがと」


大地に聞こえるか、聞こえないかくらいの声で呟いた。





学校につくと滑り込みセーフ。

階段をかけあがり、自分達の教室のドアを開けると、先生がもう来ていて朝のホームルームをはじめようとしていた。


「お前ら、仲良くご登校か」



茶化すように言う先生。


いいじゃん。遅刻してないんだし。