「……入るよ?」


ゆっくりドアを開ければ段ボールだらけで乱雑した部屋の中にベッドが壁がわに置かれている。


布団を蹴り飛ばして、意外と寝相が悪い大地。



……寝顔可愛すぎないか。


元々整った顔だけど、寝顔はあどけない。



「大地。起きて」


囁くように喋ってみるけど、眉毛を少ししかめただけで起きる気配がない。



ドクドク。


大地との距離が近いからか、さっきから心臓がうるさい。


大地に聞こえるんじゃないかってくらい。