翌日、目覚ましの甲高い音で目を覚ます。

ねむ…っ。


欠伸を噛み殺しながら一階に降りると、エプロンをつけたおばさんがキッチンに立っていて

テーブルの上にはハムエッグとご飯とお味噌汁。


……おばさん、まじ大好き。




「おはよう、志織ちゃん」


おばさんが、女神様に見える。

「おはようございます」


挨拶を返しながら席につくと、隣のハムエッグの前は空席。