よく分からないけれど、一応返事をした。
先輩は、そんなあたしを笑って、
「なんも分からないのに返事するなんて、ダメだよ」
と言った。
「は……?」
どういうこと?
あたしは、首を傾げた。
…………その時。
「……わっ!」
ぐって手を引かれたと思ったら、いきなり心地よい温かさがあたしを包んだ。
あたしの目に映るのは、風景じゃなくて、制服の青いネクタイ。
「……せ、先輩?」
「……ちょっとだけ」
そう、先輩の声が聞こえて、あたしを包む腕の力が強まった。
これは、もしかして……
あたし、守先輩に抱きしめられちゃったりしてる?
嘘でしょう……///


