「……そこに、答えがあるんだよ。渉が畑にとってどういう存在で、畑がどういう風に渉を見てるのか。考えてみ?」
守先輩は、あたしの頭を撫でた。
あたしは、やっぱりドキってした。
「……先輩って不思議。なんで、そんなにあたしと渉くんのことに親身になってくれるんですか?」
あたしには、やっぱり分からなくて。
本当なら、離れろって思うはずでしょ?
「さぁ?なんでだろうねー(笑)」
そう言ってたぶらかした守先輩の顔は、とても楽しそうだった。
「さ、着いたよ?じゃあね、畑」
「あ、はい……」
気づくと、もうあたしの家の前。
先輩はどこか悲しそうに笑った。
「……畑、ちょっとだけいいかな?」
先輩は一度背を向けたが、またこちらを見て言った。
「え……あ、はい」


