脱☆年下系男子







 あたしは本当に気が回らないから気づかなかったけど、先輩は大丈夫なんだろうか。




 ま、送ってくれてるってことは、特別な用事もないのかもしれないけれど。


 でも、遅くなるのはダメだと思う。



 だってあたしを送ってから先輩は帰るから、いつもよりも遅くなるはず。


 しかも、確か先輩の家はあたしの家と反対方向じゃ……





 チラッと、守先輩を見た。


 普通に隣を歩く先輩。




 なんとも思ってないのかな?





 っていうか、いつも渉くんは遠いのに送ってくれてたよね……。



 年頃だし、友達と遊びたいはずなのに。


 毎日毎日、あたしを待っててくれた。


 そして、今日も……




 今頃になって、そんなことに気付くなんて。



 自分の馬鹿さに呆れてしまう。



 いつもいつも、なんだかんだ言いながらも、ケンカしながらも優しかった渉くん。


 子供だし、毒舌だし。

 全然、理想とは違う人。