あたしは本当に気が回らないから気づかなかったけど、先輩は大丈夫なんだろうか。
ま、送ってくれてるってことは、特別な用事もないのかもしれないけれど。
でも、遅くなるのはダメだと思う。
だってあたしを送ってから先輩は帰るから、いつもよりも遅くなるはず。
しかも、確か先輩の家はあたしの家と反対方向じゃ……
チラッと、守先輩を見た。
普通に隣を歩く先輩。
なんとも思ってないのかな?
っていうか、いつも渉くんは遠いのに送ってくれてたよね……。
年頃だし、友達と遊びたいはずなのに。
毎日毎日、あたしを待っててくれた。
そして、今日も……
今頃になって、そんなことに気付くなんて。
自分の馬鹿さに呆れてしまう。
いつもいつも、なんだかんだ言いながらも、ケンカしながらも優しかった渉くん。
子供だし、毒舌だし。
全然、理想とは違う人。


